第3のタイプのガンマ線バースト?

メモとして、上記記事中の「GRBの定説部分」を引用。

宇宙のどこかから大量のガンマ線が放出される現象、GRB。10年前には、宇宙のどこで起きているのかさえもわからなかったが、その後貴重な発見が相次ぎ、2006年が始まるころには次のような定説が広く受け入れられていたと言ってよい。

  • GRBは2つのタイプに分けられる。継続時間が数秒から数分の「ロング・バースト」と、2秒にも満たない「ショート・バースト」である。
  • ロング・バーストの正体は「極超新星」。ひじょうに質量の大きな恒星が一生を終えるときの大爆発で、通常の超新星に比べて10倍以上のエネルギーを放出する。
    • ガンマ線が放出される方向の関係で、極超新星爆発が起きてもGRBが観測されないケースがある。しかし、逆はありえない。
    • 巨大質量星が多い、すなわち若くて星形成が活発な銀河で発生する。
  • ショート・バーストの正体は、2つの中性子星または中性子星ブラックホールの合体。
    • こうした天体どうしの衝突には時間がかかる。そのため比較的年老いた銀河で見られることが多い。
  • どちらのタイプも、結果としてブラックホールが誕生する点、数十億光年先という遠い銀河で起きている点では同じ。