文部科学省2011年度予算概算要求

• 平成23年度文部科学省概算要求・要望のポイント(文部科学省)
• 平成23年度文部科学省　概算要求等の発表資料一覧（平成22年8月）(文部科学省)
• 平成２３年度概算要求でる(科学政策ニュースクリップ)

事業仕分けをもろともせず、要求・要望額合わせて約6兆円弱。今年度予算より4.3%増。

個人的に興味ある項目の概算要求額を列記。(括弧内は今年度予算額)

• 大学・大学共同利用機関等における独創的・先端的基礎研究の推進
  • 「大型低温重力波望遠鏡(LCGT)計画」の推進 17億円
  • 「Bファクトリー加速器の高度化」による新しい物理法則の探求 60億円
  • アルマ計画の推進 10億円
  • 「大強度陽子加速器施設(J-PARC)」による物質・生命科学及び原子核・素粒子物理学研究の推進 65億円
  • 「スーパーカミオカンデ」によるニュートリノ研究の推進 7億円
  • 「大型光学赤外線望遠鏡『すばる』」による天文学研究の推進 3億円
• 革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)の構築
  • HPC（ハイパフォーマンス・コンピューティング）基盤の整備 363億円(210億円)
  • HPCI利用の推進 35億円(18億円)
• 大強度陽子加速器施設(J-PARC)の整備・共用 176億円(141億円)
• 宇宙・航空分野の重点施策
  • 国際宇宙ステーションにおける日本実験棟「きぼう」の運用・科学研究等 150億円(153億円)
  • はやぶさ後継機 30億円(0.3億円)
  • X線天文衛星(ASTRO-H) 30億円(1億円)
• 原子力の研究開発・利用の推進
  • 高速増殖炉サイクル技術 408億円（421億円）
  • ITER（国際熱核融合実験炉）計画等 117億円（99億円）
  • J-PARC（大強度陽子加速器施設）による研究開発 33億円（54億円）

J-PARCが研究組織毎に分割して要求されているのが目立つなぁ。あと、はやぶさ2とASTRO-Hは大幅増額なのだが、JAXA予算は大幅増額となったのだろうか。

いずれにせよ、まだ概算要求で財務省のざくざく査定があるし、民主党代表選もあるので、予算確定に向けてどうなるか不透明なところ。