はやぶさ 遥かなる帰還
東映版はやぶさ、観てきました。渡辺謙をはじめ、俳優陣が豪華です。辻井伸行氏の音楽も映像にマッチしていて、なかなか良かったです。
肝心の内容ですが、大人のドラマに仕上がっています。JAXAのメンバはじめ、NECの人たち、新聞記者、町工場の人たちまで、はやぶさにかかわった人たちの良質な人間ドラマとして、楽しめると思います。
難点を言えば、ちょっと淡々と話が進みすぎるところかもしれません。過剰な演出がないのはいいのですが、盛り上がりにかけたのではないか、と思います。
あと、個人的には、吉岡君が演じたNECのイオンエンジン担当の心意気?が少し気になりました。エンジニアは、基本的に「これはできません」と否定形ではなく、「こうすればできます」「ここまではできます」と肯定形で考え報告するように育成されます。あと自分の考えにとらわれず、チームのほかの人の意見も取り入れて考えを変えることも必要です。自分の考えにこだわって否定的な意見を述べる姿に少し違和感を覚えました。
でも、良質な作品に仕上がっていることは確かだと思います。