山本義隆『磁力と重力の発見(3) 近代の始まり』

磁力と重力の発見〈3〉近代の始まり

磁力と重力の発見〈3〉近代の始まり

第2巻から2年を空けてやっと読了。ニュートンやクーロンの遠隔力の概念に至るまでの経緯が丁寧に書かれています。よく言われるように、コペルニクスガリレオ→ティコ・ブラーエ→ケプラーニュートン、といった感じではなく、ギルバートの磁石論で芽生えた引力的概念を、デカルトの渦巻理論など間違った概念等の紆余曲折を経て遠隔力に至った経緯がわかります。