司馬遼太郎『「昭和」という国家』

「昭和」という国家 (NHKブックス)

「昭和」という国家 (NHKブックス)

夏に買った本。ちまちま読んでやっと読了。私は司馬さんの小説・随筆共に好きですが、こと昭和に関して言えば切れ味鋭く論じることはできないんだと思いました。大それた言い方をすれば、ノモンハン参謀本部について生理的に嫌っているからかどうかわかりませんが、表面は何回も論じますが、その本質は語りきれていないように思えます。(参謀本部の記述に関して言えば、この国のかたち1に載っている"雑貨屋の帝国主義"の書きっぷりのほうが好きです。)