科学技術の社会史2冊

少し前に、「科学技術の社会史(ちくま学芸文庫)」を読み、しばらくして「科学技術の現代史(中公新書)」を読んだ。どちらも、歴史上の偉人が発明・発見したことをつづる科学技術史ではなく、その時代背景や社会状況との関連を俯瞰的に記したものである。前者がほぼルネサンスから第二次世界大戦までを記述しているのに対し、後者が第二次大戦から現在までを記述している。記述している時代は違うものの、目指しているスタイルは似ており、2冊セットで読むのが良いのではないかと感じた。私自身、科学技術史や科学技術社会論に興味があるのであるが、文章が読みやすくよくまとまっており、どちらも良書だと思う。