科学

未来を考えるための科学史・技術史入門

未来を考えるための科学史・技術史入門作者:河村 豊,小長谷 大介,山崎 文徳北樹出版Amazon 読了。古代から現代までの科学史および技術史のトピックを満遍なく概観できる入門書としては良書だと思う。特に、18世紀以降の「科学依存型技術」や「産業化科学」と…

情報理論・機械学習の熱力学アプローチ

メモとして。 Thermodynamic efficiency implies predictive inference https://franknielsen.github.io/SPIG-LesHouches2020/Still-SPIGL2020.pdf

どうして時間は過去から未来に流れて行くのだろう? マクロな系における不可逆性 / 田崎晴明

www.youtube.com 学習院大学の田崎先生による、一般の人向けの時間の向きに関する解説動画。エーレンフェストの壺を使ったマクロ系の不可逆性のお話や、ボルツマンの時間の向きの考え方等、面白い動画です。

ゆらぎの定理

www.youtube.com ヨビノリの東京理科大学でのセミナー。ゆらぎの定理ってものすごくシンプルな式なのに1993年に発見された後証明されていった定理ということでびっくりする。講義の仕方、上手いなと思う。

悪魔の物理学 -情報熱力学入門-

www.youtube.com YouTube見ていてたまたま見つけた、静岡大学のサイエンスカフェの動画。2016年。 マクスウェルの悪魔を題材ににして、情報熱力学の概要を1時間で紹介。マクスウェルの悪魔を説明する前に、前提となる熱力学と統計力学の初歩を丁寧に説明して…

統計検定2級

統計検定2級(CBT方式)に合格したので、その勉強について記録をしておく。本当は11月のマークシート式のほうを受験したいと思っていたのだが、コロナ禍で11月の試験は中止となっため、CBT方式のほうで受験した。 勉強期間は、なんとなく受験しようとおもっ…

科学技術の社会史2冊

少し前に、「科学技術の社会史(ちくま学芸文庫)」を読み、しばらくして「科学技術の現代史(中公新書)」を読んだ。どちらも、歴史上の偉人が発明・発見したことをつづる科学技術史ではなく、その時代背景や社会状況との関連を俯瞰的に記したものである。前者…

熱力学的エントロピーと情報エントロピーは同じものかどうか(4)

今回は前回計算した断熱自由膨張のエントロピーに関して、分子1個の場合を見ていきます。 分子1個の断熱自由膨張(膨張前) 前回、真ん中に間仕切りのある箱で体積2倍の断熱自由膨張が起こったとき、熱力学的エントロピーはもとの状態のだけ増えることを見まし…

熱力学的エントロピーと情報エントロピーは同じものかどうか(2)

エントロピーはよく「乱雑さの尺度」と言われる。ただし、この「乱雑さ」という言い方には「でたらめな、無作為に(at random)」という意味で使われており、日本語としては少々乱暴な使い方に思える。 では、熱力学的エントロピーも情報エントロピーが同じか…

熱力学的エントロピーと情報エントロピーは同じものかどうか(1)

その昔、確か大学生の頃に「エントロピー」という言葉を知った。その際、熱力学の分野で使われる「エントロピー」と情報理論の分野で使われる「エントロピー」という2種類の概念があることを知り、「それを表す式は似ているものの、違う概念である」と習った…

日本学術会議マスタープラン2014

第22期学術の大型研究計画に関するマスタープラン(マスタープラン2014)(日本学術会議・提言・2014) まだ流し読みしかできていないが、人文・社会・医療系はクラウドを利用したデータベース構築が多い感じ。科学・情報学分野も詳細に読もうと思う。

ステライルニュートリノ発見?

Signal of neutrino dark matter(Résonaances) Detection of An Unidentified Emission Line in the Stacked X-ray spectrum of Galaxy Clusters(arXiv:1402.2301) An unidentified line in X-ray spectra of the Andromeda galaxy and Perseus galaxy clust…

高レベル放射性廃棄物最終処分場選定方法見直し

来春以降高レベル放射性廃棄物処分地選定本格化 関係閣僚会議で決定(れんげ通信ブログ版)

大栗先生の超弦理論入門

大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス)作者: 大栗博司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/08/21メディア: 新書この商品を含むブログ (23件) を見る読了。超弦理論の理論的必要性、最近までの約50年の歴史などわかりやすく記述されています。超弦理論の…

科学を語るとはどういうことか -科学者、哲学者にモノ申す

科学を語るとはどういうことか ---科学者、哲学者にモノ申す (河出ブックス)作者: 須藤靖,伊勢田哲治出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/06/11メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (17件) を見る読了。科学哲学は、科学者には理解…

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である作者: 西内啓出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/01/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 11人 クリック: 209回この商品を含むブログ (128件) を見る読了。統計学の専門書を読む前に統計学の世界を概観する本。数式…

ILC国内候補地は北上山地に決定

国際リニアコライダー国内候補地の立地評価会議の結果について(ILC戦略会議) 日本学術会議は国内誘致に慎重なので、実現に向けてはまだまだですが。

日本学術会議国際リニアコライダー計画に関する検討委員会

「ILCの国内誘致は時期尚早」(NHK) まだまだ一筋縄ではいきませんね。 国際リニアコライダー計画に関する検討委員会(日本学術会議) 議事要旨を読むと、高エネルギー物理コミュニティの意見が学術会議全体に行き渡ってはいない模様。

科学技術をよく考える -クリティカルシンキング練習帳-

科学技術をよく考える -クリティカルシンキング練習帳-作者: 伊勢田哲治,戸田山和久,調麻佐志,村上祐子出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2013/04/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る読了。科学技術社会論のテーマを扱っているも…

大型二次電池の市場予測等

大型二次電池市場を調査(富士経済、2012/12/25) メモ。 中・大容量電力貯蔵システム(系統設置)向け二次電池の世界市場ではNAS電池が優勢。NAS電池は火災が発生すると消化剤に水が使えないことがいたいところ。 ナトリウム・硫黄電池(Wikipedia) 再生エネに…

木下是雄『理科系の作文技術』

理科系の作文技術 (中公新書 (624))作者: 木下是雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1981/09/22メディア: 新書購入: 107人 クリック: 1,559回この商品を含むブログ (329件) を見る読了。有名な本ですが、今まで読んだことがなかったのでこの機会に。原…

生命とは何だろう?

生命とは何だろう? (知のトレッキング叢書)作者: 長沼毅出版社/メーカー: 集英社インターナショナル発売日: 2013/01/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る読了。生命の定義と進化について平易な文章で書かれています。良書…

Plank 2013 Results

2009年に打ち上げられた宇宙マイクロ波背景放射観測衛星Planckの、最初の15.5ヶ月の観測結果が発表されました。 Plank 2013 Results Papers 一気に論文29本、多い…。簡単なまとめ(間違っていたらごめんなさい) ダークエネルギー:ダークマター:物質の割合 7…

国立科学博物館チョコレート展

かねてより一度行ってみたかった国立科学博物館。チョコレート展をやっていて嫁さんが興味があるということで行ってきた。混んでるとのうわさだったので本当は平日に行きたかったのだが、都合により休みは取れず、土曜日ということに。まずはチョコレート展…

エントロピーの科学

エントロピーの科学 (新コロナシリーズ)作者: 細野敏夫出版社/メーカー: コロナ社発売日: 1991/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る読了。熱エントロピー、情報エントロピーから果ては社会エントロピーまで、エントロピーとは何かを解説した本。物…

JAMSTEC横浜研究所一般公開

独立行政法人海洋研究開発機構横浜研究所 施設一般公開 新杉田までは少し遠かったが、行って来た。目当ては、地球シミュレータを見ること。地球シミュレータ見学ツアーは1時間間隔で実施されているのだが、抽選であり、かつその抽選も30分前には大行列ができ…

山本義隆『磁力と重力の発見(3) 近代の始まり』

磁力と重力の発見〈3〉近代の始まり作者: 山本義隆出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2003/05/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (30件) を見る第2巻から2年を空けてやっと読了。ニュートンやクーロンの遠隔力の概念に至る…

ヒッグス粒子発見

CERN experiments observe particle consistent with long-sought Higgs boson(CERN Press Release) ヒッグス粒子に関する発表のまとめ(Togetter) ATLAS、CMSとも125-126GeV領域で5σレベル。おめでとう。

Tevatron Final Result

Tevatron scientists announce their final results on the Higgs particle(Fermilab) Updated Combination of CDF and DØ's Searches for Standard Model Higgs Boson Production with up to 10.0 fb-1 of Data(Fermilab Tevatron New Phenomena & Higgs Wo…

サイエンスカフェ

みけねこサイエンスプロジェクトの「素粒子カフェ」というものに行ってきた。 素粒子カフェ' 5月分のご案内(みけねこさんとこの科学日記) 参加したのは、数式あり、初心者お断りの「ブラック」。 お題は「量子力学で理解するニュートリノ振動」30歳くらいの…